一般社団法人子供みらい基金は、虐待を受けた子供、家庭に恵まれない子供、支援の手立てを失った子供たちを暖かく見守っていきたい。そんな思いで子供みらい基金は設立されました。児童養護施設の子供の未来を考え、児童を支援してまいります。

2019年04月平成29年4月入学年度奨学生、Fさんの作文

『感謝の気持ち』(ご本人の承諾を得ております)

今私は、将来児童養護施設で働くことを目標として保育士の資格を取るために、保育の専門学校に通っています。児童養護施設を卒園してから半年が経ちましたが、お金には困らずに生活ができています。

給付金をもらいつつ奨学金をいただいて一人暮らしをしながら、学校に通い、アルバイトをして自分自身の生活をまかなっています。子供みらい基金からの奨学金は全額学費にあてています。
お蔭様で学費のことで焦らずに、毎日学校に難なく通うことができています。

独り立ちしてから半年が経ちましたが、お金には困ってはいないものの、思っていた以上に自分のことを全て自分で行うのって大変だなと感じています。

一人暮らしを始めたばかりの頃は自炊、掃除など全て毎日行っていました。しかし毎日慣れないことをやり続けるのはとても大変なことで、自分の体に相当負担をかけていました。また同時に私は児童養護施設で生活をしている時は手伝いなどは一切せず、いつも職員任せにして甘えてばかりだったのだな、と感じました。
児童養護施設入所中に調理の手伝い、掃除など自分のことは少しでも自分で行ってきていれば、苦手にはならず、今難なく生活ができていたかもしれないなと後悔しています。
なので、これから児童養護施設を卒園して一人暮らしを始める子供達には私みたいな後悔をしないように、少しでも自分のことは自分で行うということに慣れておいてほしいです。

しかし後悔だけでなく、児童養護施設で生活してきたからこそ困っていないこともたくさんあります。
恩をきちんと返すことのできる人に育てていただいたので、人とのお付き合いは難なく上手くやっていけます。

そして学校もアルバイトも、嫌なことがあってもすぐに諦めて簡単に辞めないでやっていけています。
厳しいルールや決まり社会でのマナーも、言葉遣いも、しっかりと身につけていただいたからこそ、今私は難なく上手にやっていけているのだなと感じています。

まだ児童養護施設を卒園し独り立ちしてから半年しか経っておらず、やっと変わった環境に慣れ始めたばかりなので、これから不安な事や困ったりする事が起こるのではないか、と思います。
頼れる人には頼りながら、資格習得目指して頑張っていきます。

子供みらい基金から頂いている奨学金のおかげでお金に困らず、学校に無事に毎日通えて、自分の持った目標に向かうことができています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございます。