一般社団法人子供みらい基金は、虐待を受けた子供、家庭に恵まれない子供、支援の手立てを失った子供たちを暖かく見守っていきたい。そんな思いで子供みらい基金は設立されました。児童養護施設の子供の未来を考え、児童を支援してまいります。

2018年04月平成28年4月入学年度奨学生、Nさんの作文

保育士である自分のみらい (ご本人の承諾を得ております)

私は保育士の資格をとって、将来児童養護施設で働きたいと思っています。
私は児童養護施設で小さい時から過ごしてきました。

過ごしてきて学んだことは、何においても、愛情を注ぐことの大切さでした。

私は児童養護施設で過ごしてきて、その他にも学んだことを保育士として、児童養護施設で働いたら活かしていきたいです。小学校1年生の時に私は児童養護施設に入所しました。私は優秀なんて言えるような子供ではありませんでした。同学年の子と比べられるのがとても嫌で、職員に数え切れないほど反抗ばかりしていました。ですが、職員は私に何度も反抗されても、何度も私のことを見捨てずに真正面から、ぶつかってきてくれました。

中学3年生の時に私はしてはいけないことを何度かしてしまいました。私は「もう呆れられたであろうし、もう見捨てられて当たり前だな」と思ってしまいました。ですが職員は悪いことをしてしまった私の今後について親身になって話合ってくれました。

あの時、職員が自分の時間を私に費いやしたり、何度も見捨てずに支えてくれたのは、ただ単に「仕事」と言う理由でできたことじゃないと思います。今だからわかることですが、職員は仕事に、子供に、愛情を注いでいたからできたことなのだと気づきました。

今度は私が職員の立場になって、お世話になった児童養護施設で、子供に精一杯愛情を注いでいきたいと思いました。

児童養護施設で暮らしている子供は充分に親に愛情注いでもらえなかった子も少なくないと思います。私自身も施設出身と言うことで親近感もわくだろうし、何よりも子供の辛い気持ちが少しでもわかることができるのではないかと思います。

児童養護施設で働いたら、私が施設で学んできたことを、感謝の気持ち、信頼関係を作ることなど活かして働きたいです。
子供を大事に思って、家族、自分の子供と思って、精一杯愛情を注いでいきたいです。私のように「児童養護施設で育って本当によかった」と思ってもらえるように、立派に子供を育てていきます。

本題に行くまで長くなりましたが、それが私の保育士である自分のみらいです。